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空売り比率の意味と株価への影響

空売り比率とは、東証が公表している空売り集計を元に計算される指標です。東証の空売り集計では、投資家が保有する現物株を売却する「実注文」と投資家が証券会社などから株券を借りて株を売る「空売り」の2種類があります。

この2種類の「売り」の合計の内、「空売り」が占めている割合のことを「空売り比率」と呼びます。

 

(2015年9月10日追記)
当日まで掲載していた「空売り比率」についての説明が誤っておりました。ご指摘くださいました「通りすがり様」ありがとうございました。

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空売り比率の意味

空売り比率が30%を超えてくると相場は「売られ過ぎ」の状況
空売り比率が20%を下回ってくると相場は「買われ過ぎ」の状況

と空売り比率は一般に表現されることがあります。ただし、下部のニュースでも紹介しているように相場が不安定な状況では上記のような水準を大きく超えるような場合もあります。

 

なぜ空売り比率で相場が読めるのか?

空売りというものは将来(制度信用取引なら6カ月以内)に必ず買い戻される売り注文です。つまり、潜在的な買い圧力となります。空売り比率が高い状況が続けばそれは将来的な買い圧力がどんどん増加していることになるわけで、相場にとっては買い要因につながるという考えです。

この比率は東証のホームページを通じてみることができます。

参考:空売り集計(東京証券取引所)
日別、業種別に見ることができます。なお、「価格規制」は信用取引における空売りの規制がかかるかどうかを示したもので、空売り比率を計算する時は「価格規制あり」と「価格規制なし」の比率を合算して計算します。

 

空売り比率に関するニュース

(2015年6月24日追記)
2015年6月18日日本株の空売り比率について過去最高の38.3%をを記録し更新しました。日経平均は4日続落で大台となる2万円台を割り込んだ状況となりました。
ちなみに、その後は株価を戻し6月24日には20868円まで相場を戻しました。

(2015年8月12日追記)
2015年8月12日、日本株の空売り比率が前回6月の38.3%を超え過去最高を更新しました。空売り比率は39.2%をマークしています。日経平均は20,392円まで下落しました。

(2015年9月追記)
2015年9月は相場の大幅な不安要素から、過去の記録更新続きです。
9/1:空売り比率は41.0%、日経平均は18165円にまで下落。
9/4:空売り比率は41.6%、日経平均株価17792円。
9/14:空売り比率は42.4%、日経平均株価17965円。

 

 



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