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お化粧買い・ドレッシング買いの意味と株価への影響

お化粧買い・ドレッシング買いとは、同じ意味で、企業やファンド(投資信託)、年金基金などが決算期末等に決算の内容をよく見せるために自分で買いを入れて相場を押し上げることを言います。株価を上げる事で評価額を高めることが狙いです。

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お化粧買い・ドレッシング買いがおこる仕組み

企業や年金基金、ファンドなどは、決算期には時価会計という方法で保有する株式などはその日の終値価格で評価されます。例えば、A社の株式を100万株、1,000円の株価で持っている場合、評価額は10億円になります。しかし、月末に株価が1,050円になれば評価額は10.5億円にまで上昇します。

ファンドや年金などは評価額も重要ですので、月末に自分で買いを入れて対象企業の株価をアップさせることで決算上の数字をよく見せようとします。

大口の資金が最終営業日に入ることから、「月末恒例のお化粧買い(ドレッシング買い)」などと呼ばれたりします。この資金は「株式を取得すること」を目的としたものではなく、「株価を上げること」を目的とした買いであるため、上値を追っかける形になると予測されるため、多くの投資家(個人投資家)はこの月末のお化粧買い(ドレッシング買い)に乗っかろうという投資戦略を立てます。

一方で、このお化粧買い(ドレッシング買い)は必ず行われるという性質のものでなく、買いが人為的な意図(価格の上昇狙い)を持ったものなのか、そうでないのかを判断することは非常に困難です。

 

お化粧買い・ドレッシング買いと投資行動

お化粧買いやドレッシング買いなどは実際にその行為があったかどうかを確かめることはできません。そのため、あくまでも「そうした行為が行われるのではないか?」という相場における思惑であり、明確な需給(需要)が発生するわけではないというのが現実です。

もちろん、多くの市場関係者が月末にお化粧買いがあるとおもっているのであれば、(そうした人の思惑買いにより)月末に掛けて相場が上昇に向かうこともあるかもしれませんが、実際に起こらない場合には投売りが出る可能性もあるため必ずしも月末の相場がプラスに動くとは限りません。

投資をする上では、月末にはお化粧買い(ドレッシング買い)のような会が入ることがあり、相場が一時的に落ち着きの無い動きとなる、程度の理解にとどめておくことをオススメします。

 

 



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