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金融ビッグバンと証券会社

1997年に行われた大規模な金融制度に関する改革を「金融ビッグバン」と呼びます。このことにより証券会社をめぐる様々な動向が変化することになりました。ここでは金融ビッグバンにより生まれた証券会社の新しいサービスなどをわかりやすく解説します。

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金融ビッグバンの主な内容

日本版金融ビッグバンは1986年にイギリスが行った金融制度改革を元に作られた改革で「フリー」「フェア」「グローバル」を基本原則として証券・銀行・保険分野という金融制度に対する大幅な改革を指します。

主な内容としては金融持ち株会社の導入、銀行による投資信託の窓口販売の解禁、株式売買委託手数料の自由化などが挙げられます。特に、株式売買委託手数料の自由化は当時大きく成長していたインターネットとからみ、インターネットによる低手数料による株式売買がはじまり、現在では株式売買に占めるインターネット売買は市場の中心的存在となっています。

 

手数料の自由化

株式売買における手数料は金融ビッグバン以前は固定されており、どの証券会社であっても一定でした。そこに、手数料の自由化が行われ、証券会社各社は手数料引き下げによる顧客の獲得に奔走することになりました。中でも特徴的だったのが、これまでの営業マンと1対1で行う対面取引からインターネットを用いた株式の販売チャネルの変化です。

 

証券総合口座

証券総合口座(しょうけんそうごうこうざ)とは、1997年に解禁された口座で、現在証券会社に口座を開設する場合は、この証券総合口座のことを指す場合がほとんどです。口座を開設すると、投資信託の一種であるMRFの買い付けが自動に行われ、証券取引における代金の受け払いなどがより簡単になりました。銀行の総合口座的なサービスと同じです。

 

ラップ口座

ラップ口座とは、2004年に規制が緩和されて始まったサービスの一つで、これまで売買による手数料が主な収入源であって個人投資家と証券会社の関係についてコンサルティング的な要素を盛り込んだ口座のことです。証券会社は顧客の資産を預かり、大まかな指示の上、売買自体は証券会社の判断により行うというものです。