株初心者のための株式投資講座株式投資を始める前に資産運用(投資)を始める前に理解しておきたい投資の基本>リスクとリターンを決める3つの要素

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リスクとリターンを決める3つの要素

まず、投資におけるリスクやリターンを考える時は「収益性」「安全性」「換金性(流動性)」という3つの要素から考えるとわかりやすいです。リスクやリターンの大きさはこれらのバランスによって決定するというものです。

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「収益性」「安全性」「換金性(流動性)」

投資におけるリスクとリターンは上記の3つの関係によって決まるといえます。

・収益性が高いほどリスクは高まり、低いほどリスクは小さくなる
・安全性が高いほどリターンは小さくなり、低いほどリターンは大きくなる。
・換金性(流動性)が高いほどリターンは小さくなり、低いほどリターンは大きくなる。

こんな具合です。

投資におけるリスク、リターンの大きさはこれらがどの程度のバランスにあるのかで決まってくると考えることができるわけです。

たとえば、収益性が高く、安全性も高い、かつ流動性も高い。こんな商品はありません。

預金(普通預金)
収益性:×
安全性:◎
流動性:○

預金(長期の定期預金、仕組預金など)
収益性:△
安全性:◎
流動性:△〜×

株式、ETFなど
収益性:○
安全性:×
流動性:○

不動産投資
収益性:○
安全性:△
流動性:×

大雑把に投資商品(運用商品)ごとにわけるとこんな感じになるわけです。
あなた自身や投資するお金の性質を考えてどのような投資をするべきなのかを考えることが大切です。

 

流動性(換金性)という問題

上記で挙げた「収益性」と「安全性」という概念については、リスクとリターンについて直感的に理解している方も多いかと思います。ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンなどの言葉もありますからね。

それとは異質な「流動性(換金性)」とは何でしょうか?
流動性(換金性)というのは現金化できるスピードです。どれだけ早く現金にできるか、また現金化するときのリスクが小さいか?という概念です。

この流動性が高い、低いというもの投資の収益に関わってきます。
でも、「流動性が多少低くても問題ない」というお金もあるはずです。たとえば今後10年、20年単位で運用することがOKというのであれば、流動性を犠牲にする代わりに、収益性を高めたり、安全性を代わりに高めることができます。

わかりやすい例でいうと普通預金と定期預金があります。どちらも安全性は同じ(元本保障)ですが、預ける期間を長くする方(流動性を犠牲にする方)が収益性(金利)は高くなります。
長期で預けておける資金であれば流動性を犠牲にする投資というのも検討するべきです。

その一方で、流動性が重要なケースもあります。近々に必要なお金を流動性が低い不動産などに投資をすると、それを現金化するのは簡単ではありません。
場合によって現金化するために「投げ売り」をしなければならない可能性もあるわけです。この辺りについては「リスクの種類」でも詳しく説明していきます。