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景気循環と株式投資

景気循環とは、景気の流れのことを指します。経済というものは、波をうつように流れており、常に好景気状態ということはありえません。ここでは、景気循環の仕組みとその時々で注目される銘柄や平均株価の動きなどをわかりやすく解説していきます。

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景気循環とは

景気というものは、波のように動きます。「好景気→不景気→好景気→不景気→・・・」。この基本的な好景気と不景気の波については大きく分類して「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」という4つの期間に分類することができます。この各相場ごとに、株式市場においては、相場全体の動向や注目される銘柄が異なってきます。ここでは、相場を大きな視点で見るための各相場についての解説を行います。

金融相場

金融相場(きんゆうそうば)とは、好景気から不景気となり、その不景気が落ち着きを見せる頃のことを指します。相場の流れで言うと大底近辺であるといえます。企業業績も一時から見れば回復基調にあるといった段階のことをさします。
>>金融相場

 

業績相場

業績相場(ぎょうせきそうば)とは、不景気から好景気に移り始める時期のことで、景気がやや上向きとなっていることを多くの人や会社が実感し始め、企業の業績も急回復を見せだす時期のことをさします。いわゆる景気回復期です。
>>業績相場

 

逆金融相場

逆金融相場(ぎゃくきんゆうそうば)とは、景気が良くなったが、過度なインフレ(インフレーション)を抑制する為、政策金利(短期金利)の引き上げが進み、景気加熱への警戒が行われる時期のことです。この時期から景気は下り坂となり始めます。
>>逆金融相場

 

逆業績相場

逆業績相場(ぎゃくぎょうせきそうば)とは、好景気時と比べて企業業績が悪化し始める時期でいわゆる景気の後退期と呼ばれる時期です。金利は徐々に引き下げられる時期でもありますが、企業は業績が悪化することから株価は後退していきます。
>>逆業績相場

 

景気循環は必ず起こるものなのか?

景気循環というものは経済というもの仕組み上必ず起こるものです。ただし、その波の大きさはある程度コントロールすることができます。それを担うのが日本銀行(日銀)や政府です。日銀は金利の上下により景気の加熱を抑えたり、金利を引き下げたりすることで、また政府は公共投資により需要が低迷した景気後退期には需要を創造したりします。
日本では、失われた10年と呼ばれるように長い不況が続きましたが、これは、バブル期に加熱した経済に歯止めを掛けることに失敗したツケといえます。山高ければ谷深しという相場格言にもあるように、景気も過度な好景気は後の大不況を生み出すものなのです。

話がそれましたが、景気の循環は大なり小なり必ず起こるものです。比較的うまくいっている経済というものは、それを感じさせないように小さな山と谷を作り、右肩上がりの成長を続けることです。
株式投資をする投資家としての立場からは、現在の状況がどの景気状態にあるのかを大局的な視点で見て、スイッチングポイントをしっかりと見極めることが重要であるといえるでしょう。

 

 



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