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業績相場
業績相場(ぎょうせきそうば)とは、不景気から好景気に移り始める時期のことで、景気がやや上向きとなっていることを多くの人や会社が実感し始め、企業の業績も急回復を見せだす時期のことをさします。いわゆる景気回復期です。
業績相場における株式市場
業績相場においては、最初は金融セクター・不動産セクター次に、素材セクター、加工セクターなどに対して買い注文が入り始めるのが基本的な流れとなっています。そして、具体的に企業自体の決算もそれまでの下り坂から高い利益を出し始めます。
こうなると株式市場に対しても多くの資金が入ってくるようになり、多くの銘柄に対して買いが入るようになり、ある程度全体的な市場が上がってくると中小型株についても出遅れ間から物色が始まるようになります。
その後、景気が上向きになっているとの認識がすすみ、個人消費は拡大し、消費セクター(百貨店やスーパーなど)の株も買われ始めます。そして、景気回復を受けて徐々に金利が上昇していきます。
業績相場の経済状況
概ね企業業績は回復基調になります。優良企業は低金利で資金を銀行から借りて設備投資や人材投資に対しても積極的になってきます。
その後の株式市場
景気回復が本格的になってくると、政策金利のアップや長期金利市場における長期金利が上昇をし始めます。この状態が長く続くと政策金利・長期金利ともに高い水準となり、企業は借入額を削減して投資に対して消極的になります。こうして逆金融相場へと続いていきます。
景気循環の流れ
- 金融相場 (低金利を背景に余裕のある企業が業績を伸ばしだす。)
- 業績相場 (業績が好調化したのを背景に買われだす)
- 逆金融相場 (上昇した金利や景気の調整が起こる)
- 逆業績相場 (業績下落による売りが進む)