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株式の受け渡し

近年はインターネットを使って、すぐに注文を出して決済という形になるので、株式の受け渡しという点は中々実感ししづらい項目です。株式とは、売買したら即日現金化(または株券取得)ではなく、一定の受け渡し日という期日に行われます。「受け渡し日=名義書き換え日」と覚えてもらえばいいかと思います。

このこと(受け渡し日)の存在を知らないと、受けられると思っていた株主優待や配当がもらえなかったり、現金化したいと思ってもできなかったなどのトラブルに発展する恐れもあります。

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株式の受け渡し日は取引から3営業日後

株式の受け渡し(株券と現金の交換)は取引の日の翌日から数えて2日後となります。これをT+2といいます。なお2019年7月16日の約定分より1日短縮されています。

この受け渡し日を持って、株式を購入した場合は株主としての権利を有することになり、それまでの間は旧保有者が権利を保持します。また、株式を売却した相手方は受け渡し日に現金(売却代金)を手にすることができます。

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左のカレンダーを見ながら、受け渡し日について学びましょう。

・10/1に約定した場合・・受け渡し日:10月3日
・10/6に約定した場合・・受け渡し日:10月9日
・10/20に約定した場合・・受け渡し日:10月22日

以上となります。受け渡しについての注意点としては、その日を含めた3営業日後となる点です。営業日ですから、当然土曜日・日曜日は除かれますし、国民の休日も除かれます

 

受け渡し日について注意すべき点

受け渡し日について注意したい最も大きな点は「配当金」や「株主優待」などの権利獲得の点が挙げられます。例えば、上記のカレンダーにおいて、10月31日の時点の株主に対して配当や優待を出す会社があるとします。この会社の株主優待と配当を受けるためには、いつまでの株式を購入すればよいのでしょうか?

正解は10月29日となります。株主優待や配当をうける場合は、決算日の当日までに株主として登録されている必要がありますので、その前日までに株式の受け渡しを行っておく必要があるのです。
なお、この場合10月29日を「権利付き最終日」、その翌日である10月30日を「権利落ち日(配当落ち日)」と呼びます。

この株式投資における配当金や株主優待の受け取り方については「配当金・株主優待を受け取るポイント」でもっと詳しく説明しておりますのでご一読ください。

このほかにも、例えばいついつまでに現金を用意しておかなければならないから持ち株を売るといういう場合なども株式を売却してその代金を現金として利用できるまでに3営業日必要となりますので、こうした場合も注意が必要です。

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