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浮動株基準株価指数 / 株式投資用語集

浮動株基準株価指数(ふどうかぶきじゅんかぶかしすう)とは、株価指数を計算する際に、対象となる市場に上場している各銘柄の「浮動株」のみを指数の計算対象とする株価指数の計算方法のこと。インデックスファンドの増加に伴い従来の、時価総額加重平均型株価指数における浮動株比率の小さい株の株価急変に対する対策として実施された。

従来の時価総額加重平均型株価指数の場合、浮動株の大きさは指数計算において対象とならなかったが、浮動株の少ない(流動性が低い)にも関わらず時価総額の大きい会社は、インデックスファンド(指数に連動するように設計された投資信託)の買いにより株価が大きく変動することがあった。
そのため、こうした問題を解決するために実行されたのが、浮動株基準株価指数である。

浮動株基準株価指数は上位10社の所有株式数と該当企業の役員・持ち株会社所有の株を固定株、それ以外を浮動株とするという定義のもので、その企業の浮動株(市場で売買される株)を計算対象にいれることで、浮動株の少ない銘柄が占める指数への影響を小さくした。

現在では、FTSE100やTOPIX(東証株価指数)、ドイツ株価指数などがこの浮動株基準株価指数となっている。