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営業プラス・投資プラス・財務マイナス
営業活動がプラス、投資活動がプラス、財務活動がマイナスとなっている会社の場合、原則として本業ではキャッシュが生まれているが、業務拡大は行っておらず不要な設備などを整理して債務の返済を進めているという状況が見て取れます。
上場企業の場合は成熟した大企業で、会社に利益を内部留保せずに配当に多額の資金を回しているような会社はこのような状態となることが多いです。大規模な成長は無いかもしれませんが、比較的優良企業であるといえるでしょう。
キャッシュフローのパターンから分析する会社の状況
ここでは、キャッシュフロー計算書における「営業」「投資」「財務」におけるキャッシュフローの状態別に会社がどのような状態にあるのかを簡単に説明していきます。
・営業プラス・投資マイナス・財務マイナス (優良企業に多いパターン)
・営業プラス・投資マイナス・財務プラス (成熟した成長企業に多いパターン)
・営業プラス・投資プラス・財務マイナス (ディフェンシブな成熟企業、高配当銘柄に多い)
・営業マイナス・投資マイナス・財務プラス (本業が斜陽化、低迷化しているパターン)
・営業マイナス・投資プラス・財務マイナス (スタートアップ、研究開発型企業、ベンチャー)
・営業マイナス・投資プラス・財務プラス (リストラ再建中に見られるパターン)
キャッシュフロー計算書を読みこなせるためのお勧め良書
下記はキャッシュフロー計算書を読みこなす上で役に立つおすすめの本です。より深く勉強されたい方はぜひご一読ください。
決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 財務3表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)についての勘所を分かりやすく紹介している本。簿記に関する知識がさほどなくても理解しやすいので、財務諸表の要点だけを知りたいという方に特にお勧めです。 |