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証券保管振替機構(ほふり)

現在、株式を購入した場合、基本的に「証券保管振替機構(ほふり)」により管理されることになります。ここでは、証券保管振替機構(ほふり)の役割とそのしくみについてわかりやすく解説していきます。

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証券保管振替機構(ほふり)とは

証券保管振替機構(ほふり)とは、株式の名義書き換えに関する煩雑な手間をより簡単に行うために設立されている機関で、投資家が行うべき購入した株券の名義書き換えの業務を証券保管振替機構(ほふり)がまとめて行うことになります。
ちなみに、現在新しく証券会社に口座を開いて普通に株を売買する場合には証券保管振替機構を利用することになります。(特に指定をする必要はありませんし、証券保管振替機構(ほふり)を利用しないことによるメリットはありません)

 

証券保管振替機構(ほふり)による名義書き換えのしくみ

証券保管振替機構(ほふり)では、同機構が保有する株式についてはその株券の名義自体は「証券保管振替機構」名義としています。その上で証券保管振替機構(ほふり)が独自に台帳を作っており、○○という会社の株券10000株はAという投資家のものというものを管理するようになっています。

ただし、これまでどおり○○社に対する株主としての権利は証券保管振替機構ではなくAという投資家が持つことになり、株主総会への参加はもちろん、配当や株主優待を受ける権利は投資家Aが保有することになります。

 

証券保管振替機構(ほふり)を利用するメリット

証券保管振替機構(ほふり)はどちらかというと証券会社の煩雑な手間などを減らす目的で作られており、個人投資家に対してのメリットはさほどないかもしれません。(以前までは株券を持つリスク(偽造や盗難)などが挙げられましたが、現在上場企業の株券はすべて電子化されているので無関係)

しかし、株券を実際には移動させることなく、証券保管振替機構の中にある台帳だけで権利の移動ができるというのは株券の電子化と重なることで、受け渡し日の即時受け渡しのように変わってくるかもしれません。

あと、現在使っている証券会社を変更したい場合には、証券保管振替機構(ほふり)に株を預けていれば証券会社に手続きをするだけで簡単に株の移管をすることができます。