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代用有価証券 / 株式投資用語集

代用有価証券(だいようゆうかしょうけん)とは、信用取引において委託保証金として証券会社に差し出す有価証券のことを指す。信用取引においてはその委託保証金は必ずしも現金である必要はなく、有価証券を担保とすることもできる。

ただし、代用有価証券として信用取引の担保とする場合は、時価に対して「担保掛目(かけめ)」と呼ばれる係数が掛けられることになる。たとえば、時価100万円の株式を委託保証金として代用有価証券とした場合の担保掛目が80%の場合、保証金としては80万円が保証金として扱われる。代用有価証券を用いる際は、担保証券の価格変動により信用取引が可能となる上限が変動することに注意が必要となる。

たとえば、先ほどの例では、100万円の代用有価証券(担保価値80万円)を担保とした場合、信用取引として80÷30%=266万円の信用取引が可能となるが、この代用有価証券の価格が10%下落した場合、90万円の代用有価証券(担保価値72万円)となり、72÷0.3=240万円の取引となり、10万円の担保証券の株価下落で26万円の取引枠が減少することになってしまう。保証金を代用有価証券で対応する場合は、取引上限まで信用取引の枠を使わないようにするなどのリスク管理が重要となる。また、信用取引の二階建てなどリスクの高い取引とならないように注意も必要となる。

参考:信用取引ガイド(投資商品の基礎知識)