株式投資のメリット
ここでは、株式投資をする「メリット」について考えていきます。
株式に投資をする場合、得られる直接的な利益は大きく2種類があります。株式の時価(株価)が上昇することにより得られる利益(キャピタルゲイン)と、株主の権利でも説明した配当金(インカムゲイン)を受け取れるという点です。
このほかにも株式は他の金融商品(預貯金など)と比較してインフレに対する抵抗力が強いとされてます。そのため、将来のインフレリスクに対するヘッジ効果も期待できるというのは株式投資の他の投資と比較した際の長所といえます。
このほかにも、経済の勉強など様々な副次的なメリットがあります。
株式投資による儲けの種類と特徴
株に投資をする魅力は、やっぱり「儲けること」かと思います。
株式投資における儲ける上での流れは大きく「キャピタルゲイン(値上がり益)」と「インカムゲイン(金利収入)」の二種類に分けることができます。
儲けの種類 | 収入の種類 | 概要・備考・リスク |
---|---|---|
株価の上昇による儲け | キャピタルゲイン (値上がり益) |
株を安く買って高く売ることで得られる利益です。投資におけるもっとも一般的な利益といえるのものです。このような値上がり益のことを「キャピタルゲイン」と言います。 一方で株価が下がって損をしてしまうリスク(キャピタルロス)もありえます。 |
配当金 | インカムゲイン (金利・利息収入) |
企業によって配当の額は異なります。また、業績によっては配当の金額が変動(増配・減配・無配転落・復配)することもあります。 |
株主優待 | 企業によって株主優待を提供しているところとしていないところがあります。 最近は株主優待実施企業が増加傾向にあります。 |
|
貸株料収入 | 一部のネット証券を中心に提供しているサービスです。株券を一時的に証券会社に貸し出すことで一定の利息を受け取れます。(貸株サービス) |
投資における収益の源泉は上記で示した通り「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の二つに分類できます。これは株式投資だけではなく、預貯金、債券、為替、不動産、金(ゴールド)など多くの商品で共通の概念となりますので、ぜひ理解しておきましょう。
リンク先ではキャピタルゲインとインカムゲインについてもっと詳しく説明しているので、時間がある方はぜひご一読ください。
株式投資はインフレリスクに強い?
アベノミクスと言われ、将来の金利上昇を懸念している方も多いようです。金利上昇が現実となり現状のデフレからインフレへと転換すると、課題となるのが「インフレへの備え」です。
インフレは貨幣価値(お金の価値)の下落となるため、現預金を保有するだけでは資産は実質的に目減りしてしまいます。そんなインフレのリスクに強いとされている金融商品が「株式」です。詳しくは下記をご覧ください。 >>株式投資でインフレヘッジ
株に投資をすれば経済や企業に詳しくなれる
特に、若い方に株式投資をお勧めする理由が、投資によって経済や企業などに詳しくなれるという点です。もちろん、投資のやり方にもよりますが、しっかりとした企業研究などを行って投資をするようなケースでは、業界や企業に詳しくなります。
また、日々の経済ニュースなどに関しても株価という形で自分に直接影響するので、より情報に敏感になること間違いなしです。>>経済や企業情報などに詳しくなれる
投資を通じて社会や企業を応援できる
こうした、投資家個人へのメリットはもちろんですが、投資というのは「社会的にも意義がある行為」なのです。投資というのはお金が資本市場を通じて企業などに流れます。企業はそうやって集めた資金を元に、事業を興したり、設備投資を行います。人の雇用を行うことだってあるでしょう。そうやって、企業や社会にプラスの影響を与えることだってできるのです。>>投資を通じて社会や企業を応援できる
ここまで株式投資のメリットを見てきました。キャピタルゲインやインカムゲインといった収益面のほか、インフレリスクへのヘッジ(対策)、投資を通じて経済などに明るくなれるという点を挙げてきました。
それでは続いて、その反対に株式投資をすることのリスクを見ていきたいと思います。メリットの最初でも挙げた「キャピタルロス」のような損失が発生するリスクが投資にはあります。
次の項目では株式投資を行うリスクやデメリットについても詳しく見ていきます。
>>株式投資のリスク