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少額投資非課税制度(NISA) / 株式投資と税金

株式譲渡益や配当収入などの株や投資信託などに対する収益に対する軽減税率が2013年12月までで終了することから、それに代わる優遇措置として日本版ISA(少額投資非課税制度)がスタートする予定となっています。

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少額投資非課税制度(NISA)の概要

少額投資非課税制度(NISA)は1年あたり100万円、5年間で最大500万円までの投資から得られる配当金や譲渡益を非課税とできる制度です。

手本となっているのはイギリスが導入しているISA。イギリス国民の約40%はこのISA口座を保有しているということです。

 

NISAを利用するには?

まずはNISAの口座開設を行う必要があります。税務署に申告をして「非課税適用確認書」という書類を受け取る必要があります。 ただし、株などを預ける証券会社に住民票等を提出すれば代行も可能となるようです。

このNISA口座は取引している一つの金融機関に開設する形となります。複数の証券会社・銀行にNISA口座を作ることはできませんのでご注意ください。口座開設は2013年10月より可能となります。

たとえば「SBI証券」にNISA口座を開設した場合、同社での取引にしか非課税枠は利用できません。ちなみに、NISA口座開設の際は「ISA口座比較」をぜひご一読ください。

NISA口座において購入した株や投資信託などから受け取れる「分配金」や「売却益」などが5年間の間非課税になるというのがメリットです。非課税枠は毎年100万円まで利用することができます。

 

NISAのイメージ

2014年1月〜12月までの間に100万円分の非課税枠があります。
この枠を使って投資をした場合、その投資は配当金、分配金、売買益のすべてが非課税です。この投資は、いつ売却しても大丈夫です。ただし、使った枠は回復しません。

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
2014年 100万円    
2015年   100万円  
2016年     100万円
2017年       100万円
2018年         100万円
2019年           100万円
2020年             100万円

2014年の100万円の非課税枠は2018年に切れてしまいます。非課税枠は1年ごとに100万円発生するので、翌年は新たに100万円分を非課税投資することができます。その翌年も同様に・・・。という流れで2018年には最大で500万円までの非課税枠を手にすることができます。

ただし、2019年以降は2014年の非課税枠100万円が期限切れとなるので、最大非課税枠は500万円までのままとなります。

ちなみに、制度は2024年までの時限的措置となります(ただし、恒久化を望む声やそれを検討する向きもあるよです)

 

NISAの非課税枠はどう活用すべき?

非課税枠は一度使うと復活しないので、短期の投資には向きません。5年まるまる使う必要はありませんが、中長期で保有する予定の投資に向いています。
毎月8万円ずつ積立投資をするという方法もありますね。売買益などのキャピタルゲインだけでなく、配当金収益分配金などのインカムゲイン非課税となりますので、インカム収入が大きい投資商品を5年間ずっと持ち続けるという投資もお勧めといえるでしょう。

NISA口座で多くの投資家が保有するとみられる投資商品
・インカム系(利息型・分配型)の投資信託
・高配当の株式(配当金目当ての投資)
・人気の株主優待銘柄(長期の優待品目当て)