株価の歩み値と呼値
歩み値の例
歩み値は以下のように表示されます。
時間 |
株数 |
株価 |
10:02 |
58,000 |
178 |
10:03 |
8,000 |
179 |
10:03 |
10,000 |
178 |
10:04 |
28,000 |
177 |
10:04 |
56,000 |
178 |
10:06 |
112,000 |
179 |
10:06 |
8,000 |
180 |
証券会社が提示する歩み値の表は上記のように、その時間と約定株数とその株価を見ることができます。当然ですが、売買数量が大きいほどより活発な取引が行われていると考えられます。また、株価上昇時にはどのような取引で株価が上がったのかを見ることも可能です。
例えば、株価が上がった際に大口の売買をこなしながら上がっていくような場合の方が、株価の空白地帯を駆け上がっていく場合よりも上昇のエネルギーが強いと考えられます。また、株価が上がった場合に、すぐに大口の売りが出て株価が叩かれているということなどもわかるようになります。
呼値とは
呼値とは、注文の時に出せる最低単位の金額です。例えば、呼値が5円の場合は2005円で買いという注文を出すことはできますが、2006円で売りという注文を出すことはできません。呼値が5円の場合は、5円刻みで注文を出すしかありません。
呼値の水準については、前日の終値の値段により以下のようにと定められています。
2014年7月22日よりTOPIX100対象銘柄の中で株価が1000円以下のものは呼値単位が10銭に、株価が5000円以下の物は50銭へと変更されました。
株価水準 | 呼値単位 | ||
---|---|---|---|
非対象銘柄 | TOPIX100銘柄 | ||
1000円以下 | 1円 | 10銭 | |
1000円超 | 5000円以下 | 5円 | 50銭 |
5000円超 | 1万円以下 | 10円 | 1円 |
1万円超 | 3万円以下 | 10円 | 5円 |
3万円超 | 5万円以下 | 50円 | 5円 |
5万円超 | 10万円以下 | 100円 | 10円 |
10万円超 | 30万円以下 | 100円 | 50円 |
30万円超 | 50万円以下 | 500円 | 50円 |
50万円超 | 100万円以下 | 1000円 | 100円 |
100万円超 | 300万円以下 | 1000円 | 500円 |
300万円超 | 500万円以下 | 5000円 | 500円 |
500万円超 | 1000万円以下 | 10000円 | 1000円 |
1000万円超 | 3000万円以下 | 10000円 | 5000円 |
3000万円超 | 5000万円以下 | 50000円 | 5000円 |
5000万円超 | 100000円 | 10000円 |
歩み値や呼値というもの自体はあまり知っているからどうこうというものではありませんが、株価というものを知る上では理解しておくにこしたことはないでしょう。
次は、「株価の値幅制限」について説明していきます。値幅制限というのは「1日に動くことができる値動きの最大値」です。
いわゆる「ストップ高」「ストップ安」というものですね。
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