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株の注文方法|指値・成行・逆指値の違いと選び方

買ってよい上限・売ってよい下限を決めるなら「指値」、価格を指定せず売買を優先するなら「成行」を使います。逆指値は、株価が条件に達したときに、あらかじめ指定した成行または指値を発注する仕組みです。逆指値の条件価格と、実際に売買が成立する価格は同じとは限りません。

国内株式を現物で売買する場合を中心にした説明です。使える注文、対象市場・口座、受付時間、有効期限は証券会社によって異なります。単元未満株、PTS、外国株、信用取引の条件は、それぞれの取引ルールで確認してください。

指値・成行・逆指値の3枚のカードと、画面が空欄の電卓と鉛筆
価格の上限・下限と、注文を出すきっかけを別々に決めます。

指値は価格を限定し、成行は価格を指定しない

基本の注文と、成立しない・想定と違う場面
注文価格の条件注意点
指値で買う指定価格以下で買う現在値が指値に届いても、先行注文や売り数量によっては未約定・一部約定になる
指値で売る指定価格以上で売る買い注文が不足すれば、希望価格で売れない
成行で買う・売る売買価格を指定しない画面の現在値から離れた価格や複数の価格で成立することがある。成立自体も保証されない

たとえば、1,500円の買い指値100株なら、1株1,500円以下の条件で買います。1,480円で全株が成立すれば代金は148,000円です。1,500円の売り指値なら、1,500円以上の条件で売ります。以下の金額例は架空の価格・100株の取引で、手数料・税金を除いています。

成行では「現在値1,500円だから150,000円で100株買える」とは決まりません。注文が市場へ届くまでの値動きや、売り注文の数量によって、買付代金が増えることがあります。価格を超えて買いたくないなら、買い指値の上限と必要資金を確認します。売却も、成行なら売りたい下限を下回る可能性があります。

成行注文と指値注文のどちらでも、注文照会の「受付済み」と約定を区別してください。価格・株数のほか、制限値幅、呼値の単位、注文期限に適合している必要があります。有効期限を一律に「最長1か月」と考えず、注文画面と各社ルールで確かめます。

逆指値は「発動条件」と「発動後の注文」をセットで指定する

売り逆指値は「一定価格以下になったら売り注文を出す」、買い逆指値は「一定価格以上になったら買い注文を出す」という使い方が基本です。条件に達するまで待つ価格(トリガー)と、達した後に出す注文の成行・指値は別の設定です。

現在値を1,500円とした逆指値の設定例
目的発動条件条件成立後に出す注文
下落したら保有株を売る1,400円以下100株を成行売り、または1,390円の指値売り
上昇してから買う1,600円以上100株を成行買い、または1,620円の指値買い

売りの条件を1,400円以下にしても、1,400円で売れる約束にはなりません。悪材料の後に1,350円で始まった場合などは、成行売りが1,350円やさらに低い価格で成立する可能性があります。1,500円で買った100株を1,350円で売れば損失は15,000円で、1,400円で売る想定の10,000円を上回ります。

一方、発動後を1,390円の指値売りにすると、1,390円未満では売りません。ただし、買い注文がその価格に届かなければ売れず、保有中の損失がさらに膨らむ可能性があります。成行は価格ずれ、指値は売れ残るリスクをそれぞれ引き受けます。窓開け・流動性不足のリスクも、注文株数を決める前に確認してください。

買いも同様です。1,600円で発動して1,620円の指値を出しても、売り気配が1,650円ならその価格では買いません。成行なら、想定を上回る買付代金になる場合があります。一時的な上昇でも発動するため、その後の値上がりを保証する注文ではありません。

現在値・気配・終値のどれを判定するかも確認する

マネックス証券の逆指値で指定する「株価」は、特別気配・連続約定気配も含みます。同社ではトリガー成立後の有効期間は当日中で、前引け・大引けの価格で条件を満たした場合などに失効するルールがあります。

松井証券では、発注市場の約定値・特別気配・連続約定気配が判定対象ですが、寄前やプレ・クロージング中の気配は対象外です。同社の日本株の逆指値・追跡指値はNISA口座では利用できず、PTSへ発注する場合は発動後を成行にできません。こうした制限は全社共通ではありません。利用する口座・市場・画面の対応を確かめてください。

注文の優先順位は価格が先、同じ価格なら時間が基本

東証では、買い指値は高い価格、売り指値は低い価格が優先され、成行は指値に優先します。これが価格優先の原則です。同じ価格の注文では、先に出された注文を優先する時間優先の原則が基本です。後から自分より有利な価格の注文が入れば、自分の発注時刻が早くてもそちらが優先されます。

寄付き前の注文を同時に出されたものとみなす扱いなど、時間優先には例外があります。寄付き・引けの板寄せと、取引中のザラバの違いは株価の決まり方で、注文数量と価格の状況は板の見方で確認できます。特別気配や売買停止中は、成行を出してもすぐ売買が成立するとは限りません。

寄付・引け・不成・IOCは、注文を執行する場面の条件

執行条件を付けた注文の違い
条件主な働き確認すること
寄付前場・後場の寄付きで執行どちらの寄付きが対象か。受付締切や寄らなかった場合の扱い
引け前引け・大引けで執行対象の引けと締切。引け値が付かない場合などは成立しない
不成(指成)途中は指値、未成立分を引けの成行にする指値の価格制限を最後まで保つ注文ではない。想定より不利な引け値で成立する可能性
IOC即時に成立する数量を約定し、残りを失効させる一部だけ成立する場合がある。対応する価格条件・画面・時間帯

不成注文で1,500円の売り指値を入れた場合、途中に売れなくても、引け成行へ切り替わった後は1,500円未満で売れる可能性があります。価格の下限を守りたい場合は、この切替条件が目的に合うかを確認します。

IOC注文は、指定した価格またはそれより有利な価格で即時に成立する数量だけを売買し、未成立分を残しません。東証の15:25〜15:30はプレ・クロージングで、その間に売買は成立しません。各社のIOCや不成などの受付・訂正制限もあるため、引け間際の入力が間に合うとは考えないでください。

OCO・IFD・連続注文・SORは組み合わせと対象を確かめる

OCO
利益確定の指値と損切りの逆指値など、二つの条件を組み合わせます。一方の成立・発動後に他方を取消すのか、元の注文を訂正するのか、部分約定時にどう扱うかはサービスによって異なります。
IFD・IFDOCO
最初の注文の約定後に次の注文を出す仕組みです。IFDOCOは次の注文に利益確定と損切りの組み合わせを使います。買いが一部だけ成立した場合の売り株数や、二つ目の注文に逆指値を使えるかを確認します。
連続注文
最初の売買成立後、別銘柄などの次の注文へつなぐ機能もあります。対応銘柄や資金の拘束、次注文の失効条件は証券会社ごとのルールに従います。
SOR
取引所やPTSなどの候補から発注先を選ぶ仕組みです。接続先市場、価格以外の選択条件、対象時間を確認します。常に希望価格で全数量が売買できる保証はありません。

口座・市場・部分約定などの比較は特殊注文の機能と対応条件、市場や時間の違いはPTS・SORの仕組みと比較で確認できます。名称が似ていても同じ処理とは限らないため、実際に使う機能の公式ルールを照合してください。

発注後は、待機・発注・約定・取消の結果まで確認する

  1. 売買方向と数量を確認する。銘柄コード、買い・売り、現物・信用、口座区分、株数、費用と必要資金を照合します。すでに入れている注文による資金・保有株の拘束も確認します。
  2. 価格と時間の条件を確認する。指値の上限・下限、逆指値のトリガーと発動後の注文、有効期限、対象市場、受付時間を確認して送信します。
  3. 注文照会で実際の状態を見る。逆指値の待機中はまだ約定ではありません。発動・発注後も、約定株数・単価・未約定の残りを確認します。失効・エラーなら理由と有効期限を調べます。
  4. 取消・訂正の完了を確認してから次を出す。取消を送っても、完了前に約定する場合があります。同じ注文を重ねる前に、約定履歴と残高を照合し、注文番号を控えます。

注文方法で損失の上限を確定することはできません。売れない・想定より安く売れる場合も踏まえ、購入前から投資額を決めておきます。

内容確認日・更新日:2026年10月25日。

東証の注文・約定ルール

  • JPX:売買成立の方法 — 指値・成行、執行条件、注文の優先順位と、寄付き・引けの処理を確認できます。
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