株式投資とレーティング
一部の証券会社では個別銘柄に対してレーティングと呼ばれる格付けを行っています。このレーティングとは現在の株価が割高か割安かを判断するための材料としての格付けで一般的には「買い推奨」「保持」「売り推奨」という三つに分類されます。ここでは、そのレーティングと株価についてわかりやすく解説します。
レーティングとは
レーティングとは、一部の証券会社が実施するその企業の株価に対する評価を示したものです。「信用格付け」の場合は、その企業の安全性に対しての評価であったのに対して証券会社のレーティングとは、現在の株価に対する評価を示したものです。
多くの証券会社では「Buy(買い推奨)」「Hold(維持)」「Sell(売り推奨)」といった評価がされており、現在の株価に対してその銘柄は買いか売りかを直接的に示している指標といえます。また、証券会社によっては、3段階でなく、5段階といったように評価を細分化している証券会社もあります。
レーティングを信用して売買すれば儲かる?
証券会社が出すレーティングと呼ばれるものは、現在の株価とその企業の収益力や健全性などを見て、このくらい評価されても良いのでは?という水準を提示しているものが基本です。そのため、相場の状況によっては「買い推奨」とされたものの株価が下がったり、逆に「売り推奨」とされた株の株価が上がったりすることもあります。
そのため、必ずしも株価はレーティングどおりに動くものではない、あくまでも参考程度に捉えてください。
レーティングは高いものがいい?
当然、証券会社のレーティングが高い銘柄ほど株価上昇の可能性もあるでしょうが、レーティングは日々変更されます。高いものは将来落ちる可能性もあるということを考えねばなりません。逆に、上がることもあるわけで、○○証券がA株のレーティングを引き上げ(引き下げ)というニュースの方が株価に対する影響度は高いといえます。
NEXT:
<このカテゴリのまとめページに戻る>「株取引の基礎」