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株取引の基礎|取引時間・売買単位・注文と受渡し

株を買う前に確認するのは、取引する時間、必要な資金、注文の価格条件、売買後の受渡日です。東証の内国株は通常100株単位で売買し、立会時間は9:00〜11:30と12:30〜15:30。注文を送っただけでは、売買が成立したことにはなりません。

売買注文を示すノートパソコン、時計とチェック欄のあるノートが並ぶ机
発注前に銘柄・株数・価格条件・有効期限を確認します。

以下は、東京証券取引所の内国株を現物の普通取引で売買する場合の基本です。ETF・REIT、単元未満株、PTS、外国株、信用取引では、取引単位や時間、注文・決済の条件が異なることがあります。

1.取引時間と、注文を出せる時間を確認する

東証の立会は午前の「前場」と午後の「後場」に分かれます。昼休みには立会での売買は成立しません。また、15:25から15:30までは、注文を受け付けて終値を決める準備をする時間です。

東証の内国株の立会時間(日本時間)
時間帯売買・注文の扱い
9:00〜11:30前場。寄付きの価格決定後、ザラバ方式で売買する
11:30〜12:30昼休み。立会での売買は成立しない
12:30〜15:25後場の寄付きから、ザラバの終了まで
15:25〜15:30プレ・クロージング。注文の受付・価格変更・取消が可能。執行条件は変更できず、この間は売買が成立しない
15:30大引けの板寄せ。売買の条件が合う注文をまとめて成立させる

15:29に注文を出しても、すぐにザラバで約定するわけではありません。大引けの板寄せでも、すべての注文が成立するとは限りません。引け間際の発注・取消は間に合わない場合があるため、注文状態を確認してください。

証券会社のアプリで注文を入力できる時間と、取引所で売買が成立する時間は別です。夜間に受け付けた注文を翌営業日に送る場合もあり、受付時間、当日扱いの締切、メンテナンス時間は利用中の証券会社で確認します。

東証の休業日は、土日、国民の祝日・休日、12月31日と1月1日〜3日です。休日や取引停止中に発注できても、その場で売買が成立するとは限りません。

昼休みや引け前に発注する場合は、時間帯別の注文・約定と確認手順で、受付時間と実際に売買が成立する時間を確認してください。

2.100株で必要な金額と、下落時の損失を計算する

東証の内国株の通常の売買単位は100株です。株価は1株の値段なので、必要な購入代金は「1株の価格×注文株数」で求め、売買手数料などの費用を別に確認します。

たとえば、株価を1,250円とすると、100株の購入代金は125,000円、200株なら250,000円です。100株を1,250円で買い、1,200円で売った場合、費用を除く売却損は(1,250円−1,200円)×100株=5,000円となります。いずれも架空の価格で、実在銘柄の相場や将来価格ではありません。

100株を買う資金があっても、その全額を1銘柄に投じてよいとは限りません。生活費と分けた資金を使い、値下がりした場合に家計へ及ぶ影響や、ほかの保有銘柄との偏りも確認します。

100株では投資額が大き過ぎる場合は、単元未満株・少額株式投資の条件を確認するか、購入を見送る選択肢もあります。単元未満株は、約定のタイミング、指値の可否、手数料・スプレッドなどが通常の100株取引と異なる場合があります。

1株から買う場合や買い足して100株へ達した場合は、単元株と単元未満株の注文・売却の違いで、必要資金、約定方法、売却可能数量を確認してください。

3.指値と成行を、許容できる価格から選ぶ

株の注文は、証券会社を通じて出します。基本の価格条件は「指値」と「成行」です。約定とは売買が成立することで、注文受付とは区別します。

価格条件の違いと注意点
注文価格の指定注意点
指値で買う買ってよい上限価格を指定する指定価格以下でも、相手の注文量や優先順位によっては全部が成立しない
指値で売る売ってよい下限価格を指定する指定価格以上の買い注文が不足すれば、成立しないことがある
成行売買価格を指定しない想定より高く買う・安く売る可能性があり、成立や即時売買も保証されない

1,250円の買い指値なら、1株の約定価格は1,250円以下になります。ただし、画面の現在値が1,250円でも、その値段で自分の注文がすぐ成立するとは限りません。成行で100株を買う場合も、画面に出ていた価格と同じ値段で全株を買えるとは限らず、複数の価格に分かれて成立する場合があります。

指値が制限値幅や呼値の単位に合っているか、有効期限が当日だけか期間指定かも確認します。使える注文種類、執行条件、口座区分による制限は証券会社ごとに異なります。

  1. 銘柄・売買区分・口座を確認する。企業名と銘柄コード、買いか売りか、現物か信用か、特定・一般・NISAなどの口座を取り違えないようにします。
  2. 株数・価格条件・有効期限を確認する。必要資金と費用、指値か成行か、いつまで注文が残るかを確認して送信します。
  3. 注文照会で状態を見る。受付済み・注文中と、全部約定・一部約定は異なります。成立した株数と残りの注文を確認します。
  4. 訂正・取消の結果まで確認する。取消を送信しても、完了する前に売買が成立する場合があります。状態を確かめず同じ注文を重ねると、予定より多く売買するおそれがあります。
  5. 約定した株数・単価・費用を保存する。取引報告書と保有残高を照合します。買い増し後の平均取得単価は、税務上の損益計算にも関係します。

4.約定日と受渡日、銀行へ出金できる日を区別する

東証の普通取引の受渡日は、約定日を含めて3営業日目(T+2)です。株と代金の決済日を営業日で数え、土日・祝日などの休業日は飛ばします。

途中に祝日などがない場合の受渡日
約定日営業日の数え方受渡日
月曜日月曜=約定日、火曜=翌営業日、水曜=2営業日後同じ週の水曜日
金曜日金曜=約定日、翌月曜=翌営業日、火曜=2営業日後翌週の火曜日

買付余力に売却代金が反映されていても、その日に銀行へ出金できるとは限りません。証券口座での受渡と、銀行への出金手続き・着金は別です。生活費などの支払予定がある場合は、証券会社の出金可能額、受付締切、銀行着金予定日を確認してください。

購入時も「受渡日まで資金を用意すれば、必ず発注できる」というわけではありません。あらかじめ注文代金を入金する方式など、証券会社の買付余力と入金条件に従います。

注文が成立しない・想定と違うときの確認先

未約定なら、取引時間外、価格条件の不一致、注文量の不足、特別気配、売買停止、有効期限切れなどを、注文照会と証券会社の案内で確認します。「値段が一度指値に届いた」ことだけで、全株が成立したと判断しないようにします。

値動きが大きい銘柄や売買の少ない銘柄では、希望価格で売れないことがあります。損切りを予定していても、その価格で必ず売れるわけではありません。取引前に、買う金額と、想定以上に下落した場合の対応を決めておきます。

投資先を比べるときは、投資銘柄の種類と特徴も確認し、買う理由と投資額を合わせて検討します。

内容確認日・更新日:2026年10月19日。

東証の取引ルールを確認する

JPX:立会時間と休業日 — 前場・後場の時間と、取引のない日。

JPX:内国株の売買単位 — 東証の内国株は100株単位。

JPX:売買成立の方法 — 注文の優先順位、板寄せとザラバ、15:25からのプレ・クロージング。

JPX:売買の種類と決済 — 普通取引の受渡日と、ほかの取引との違い。

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