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株式の夜間取引・PTS取引ができる証券会社を比較
夜間取引や市場外取引とは、証券取引所を通さずに株式を取引することができるシステムです。PTS(私設取引システム)とも呼ばれます。ここでは、夜間取引が可能な証券会社を比較していきたいと思います。
なお、夜間取引は名前どおり証券取引所があいていない時間帯でも株式の売買が可能なサービスですが、最近はPTSを活用して、取引所があいている時間帯でも証券取引所以外の市場で取引ができるようになっています。そのためPTS取引と呼ばれることの方が増えてきています。
2000年代に複数のネット証券が参入しましたが出来高が集まらず、撤退していきました。ところが2017年になってネット証券が相次いでPTS取引を再開しています。
夜間取引・PTS取引のメリット・デメリット
大きなメリットとしては、取引所がクローズしている時間帯でも株の売買ができることです。夜間取引の取引ができるため、昼間は忙しいという方でも売買ができるのはいいですね。
また、引け後(当日の取引終了後)に決算や材料が出た時、信用取引規制などの規制が出た時など、明日以降の相場の波乱要因が出た時でも、PTS市場で取引できるかもしれないというのは大きなメリットと言えるでしょう。
この他、ザラ場時間中(取引時間中)であっても、PTS取引ができれば、有利な気配が出ている方に発注ができます。
また、取引手数料でも魅力があります。SBI証券で提供されているPTS取引は取引手数料が通常よりも5%ほど安く設定されています。SBI証券なら、相場が空いている時間帯なら取引所とPTSのどちらか有利な市場で売買できるSOR注文というものも利用できるのでダブルでお得。
一方のデメリットについては相場がクローズしている夜間取引の利用においては、昼間と比較して売買高が少ないので、値段が動きやすいという点に注意すべきという点でしょう。
ただ、注文を出すときに、ちゃんと売買されている金額を確認するなどすれば問題はありません。
ただ、2017年から2018年にかけて楽天証券、松井証券が参入し、2019年にはマネックス証券も参加を表明しています。こうして取引企業が増えたら、出来高も増えて相場が安定しそうです。ぜひ、このまま各ネット証券には頑張ってほしいところですね。
SBI証券 PTS取引を長期維持したネット証券 SBI証券では、昼間ならびに夜間のPTS取引が可能となっています。取引時間は昼間取引は8:20〜16:00、夜間取引は17時:00〜23:59まで取引をすることができます。 昼間の時間は東証などの証券取引所の状況と見比べながら有利な方に注文を出すことができますし、取引時間外(取引開始前や昼休み、引け後)も取引ができるため、非常に魅力的です。 夜間から深夜の取引においてはヨーロッパやアメリカの株式市場なども見ながらトレードができます。 |
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楽天証券は2017年12月よりPTS取引を開始 現在のところは「チャイエックス・ジャパン」「ジャパンネクストPTS」という二つのPTSに接続しています。
取引時間はやや短いですね。なお2018年度中に夜間取引も解すする予定になっています。 |
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松井証券は2018年3月にPTS接続開始 松井証券は2018年3月より、ジャパンネクストPTSに接続を開始しています。取引時間はSBI証券と同じで昼間取引は8:20〜16:00、夜間取引は17時:00〜23:59まで取引をすることができます。 松井証券は過去に「夜市」という夜間取引サービスを行っていましたが、撤退した経緯があります。今回は自前のPTSではなく、SBI証券系のPTSへの接続です。 |
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マネックス証券は2019年年春に参入予定 2018年6月21日にプレスリリースが出ています。楽天証券同様に「チャイエックス・ジャパン」「ジャパンネクストPTS」という二つのPTSに接続する予定なのだそうです。 |
現在は取り扱いが終了された夜間取引・PTS
以下は、過去に取引されていたPTS取引・夜間取引サービスです。いずれもリーマンショックを契機にPTS取引は終了しました。
カブドットコムPTS |
※取引にクセが無い。 カブドットコムPTSはauカブコム証券が中心となってサービスを提供している夜間取引システムです。取引可能時間は8時20分〜23時59分まで。板寄せ方式となっており、通常の証券取引所の売買と代わりがないのが特徴。取引可能な銘柄はおよそ2000銘柄。 2011年にサービス終了しました。 |
マネックスナイター |
※純粋な夜間取引。 マネックスナイターはマネックス証券・丸三証券がサービスを提供する夜間取引サービス。取引時間は17時30分〜23時59分。取引銘柄は東証・大証・JASDAQ登録の全銘柄となっており、銘柄数は最多。売買価格は当日の終値となっており、固定されている。 2011年にサービス終了しました。 |
夜市 |
※指定銘柄のみ 松井証券がかつて提供していた夜間取引サービスです。当日の終値よりも安い価格で購入できるサービスでしたが、銘柄数などの問題であまり流行りませんでした。 2007年にサービス終了しました。 |