証券会社を規模やシェア、口座数、取引高で比較
規模は人気のバロメーターであるといえます。ネット証券の中でも規模の大きな、ネット証券を様々な角度から比較していきます。
一般的には「売買代金」や「口座数」が気になるところかと思います。
いわゆる大手ネット証券とは?
テレビや新聞、雑誌などで大手ネット証券と呼ばれる証券会社は以下の通りです。
これがいわゆる、5大ネット証券です。
最近では5大証券に上記二社を加えて、7大ネット証券と呼ぶこともありますね。総合的な規模でいえば上記5証券、7証券がネット証券の中で大手といえる証券会社と判断できると思います。
ネット証券を口座数で比較
口座数はどれだけの利用者がいるか?という指標になります。これは人気度のバロメーターといえそうですよね。口座数に関する情報は各社のプレスリリースから判断しております・
- 1位:楽天証券:800万口座 ※2022年6月
- 2位:SBI証券:770万口座 ※2021年9月
- 3位:マネックス証券:216万口座 ※2022年7月
- 4位:auカブコム証券:145万口座 ※2022年7月
- 5位:松井証券:139万口座 ※2022年3月
- 7位:岡三オンライン証券:50万口座 ※2022年3月
- 6位:GMOクリック証券:49万口座 ※2022年7月
集計時期に少し差がありますが、こんな感じです。タイミングのズレで楽天証券とSBI証券の順位が変わる可能性はありますが、接戦です。
5年くらい前はSBI証券の口座数に対して楽天証券が随分と水をあけられていましたが楽天カードによるクレカ積立のサービス開始くらいから爆発的な追い上げで楽天証券が口座数を増やしてきましたね。
ネット証券の取引シェア(取引高)を比較
続いては、ネット証券でどれだけ売買がされているのか?という取引高です。なお、月次取引高についてSBI証券は非公開となっています。おそらく1位であることは間違いないと思いますが……。
- 非公開:SBI証券
- 1位:楽天証券:16,593,599百万円 (102万円)
- 2位:松井証券:2兆7375億円 (242万円)
- 3位:auカブコム証券:2兆2239億円 (205万円)
- 4位:マネックス証券:1兆3498億円 (88万円)
- 5位:GMOクリック証券:1兆3309億円 (403万円)
- 6位:岡三オンライン証券:3128億円 (184万円)
※2018年5月時点
()に入れているのは2018年3月末の口座数から判断した1口座あたりの平均取引額です。
口座数ランキングと違って大きく言えることは、アクティブな投資家が集まる証券会社があるっていうところですね。
たとえば、GMOクリック証券は1口座あたりの取引額が403万円と突出しています。これはGMOクリック証券がネット証券の中でも手数料格安を謳っており、その結果としてアクティブな投資家が集まっているという事が言えそうです。
一方で、楽天証券やマネックス証券は1口座あたりの取引額がさほど大きくありません。「運営年数が長い=休眠状態の口座が多い」という事も言えますが、ネット証券普及時に頭角を現した松井証券が比較的金額が高めという事を考えると必ずしもそうとは言えませんね。
おそらく、楽天証券やマネックス証券(おそらく非公開のSBI証券も)などはとりあえず口座を作ったというユーザーが多い証券会社であるとも言えそうですね。
実際、情報収集用に複数の証券会社に口座を持つ人は多いですし。
規模やシェア、口座数、取引高から考えるとどの証券会社がおすすめ?
現在のところ、アクティブな取引をするなら「GMOクリック証券」が圧倒的に支持されているといえそうです。デイトレードやスイングトレードのように1日単位や数日単位で細かく売買をするような積極的な取引をするならGMOクリック証券がおすすめです。
一方で、SBI証券や楽天証券はやはり多くの投資家から広く支持されているといえそうです。