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売り禁(貸借取引の申込停止措置)
売り禁とは、貸借銘柄(空売りができる銘柄)において、新規の空売りと信用買いの現引きが禁止される措置を言います。売り禁に指定された銘柄は、以後、その措置が解除されるまでの間、新規に空売りをしたり、信用買い分を現引きすることができなくなります。貸借取引の申込停止措置は日証金による規制です。
売り禁とは何か?
売り禁は証券金融会社が行う規制の一つで、本規制以後は空売りができなくなるという規制です(信用買いの現引きも同時に規制されます)多くの場合は貸借の売り長(信用買いの総数よりも信用売りの総数の方が大きくなること)により証券金融会社がこれ以上の貸株の調達・提供が難しいと判断した場合に行われる措置です。
売り禁は通常その日の引け後(16時30分ごろ)に発表されることが多いですが、緊急性がある場合は、前場終了後に売り禁の措置がとられることもあります。措置については、日本証券金融(日証金)のホームページや東京証券取引所などのホームページ上でも告知されますので確認できます。
売り禁による株価・相場への影響
売り禁が行われた場合、以後の株価の値動きは上にいくこともあれば、下に行くこともあります。よく、売り禁の売り玉は金の玉、プラチナチケットなどと呼ばれることもありますが、必ずしもそうなるとは限りません。売り禁後に株価が上昇するケースもあります。
売り禁となる銘柄の場合、既に貸借は空売りが大変多い数量になっていることが多いです。つまり、貸借上で言えば、買い方が圧倒的に有利な状況にあることが多いです。(信用売りは最終的には決済時に「買戻し」による返済が必要となるため)
特に、仕手筋が入っているような場合や中小型の銘柄の場合などは、一時的に株価を吊り上げることで、売り方の買戻し(追証による買戻し=いわゆる「踏み上げ」を含む)を誘発し、さらに株価を一段上げて、そこから売りに転じるということも多く見られます。
一方で、売り長の銘柄というのは多くの場合、売り要素をはらんでいることが多く、こうした要素が顕在化することによって一気に売りが発生するようなケースも見られます。
要するに、売り禁によってその後の相場が「上」なのか「下」なのかは事前にわかりません。
売り禁に関する質問と回答
・売り禁のはずなのに、日証金の貸し株で「新規」がある理由は何でしょう?
同じ証券会社内で空買いと空売りがある場合、買い数量と売り数量は互いに相殺されています。その上でどちらかが越えている分が日証金に報告されています。例えば、A証券において、空買いが10万株、空売りが10万株という場合、日証金には報告されません。しかし、売り禁になった翌日に、空買いをしている投資家が5万株を決済した場合、バランスが5万株分崩れます。この5万株分をA証券が独自に調達できない場合は、日証金などの証券金融会社を利用せざるを得ませんので、その分は貸し株の「新規」として扱われます。
売り禁などの信用規制時に素早く取引するには?
売り禁が発表されると株価が大きく動くようなケースがあります。ただし、売り禁という規制はザラ場中ではなく、取引終了後などに発表されることが多いです。
そうしたときが実は取引のチャンスだったりします。
通常の場は動いていなくてもPTS市場ではその銘柄が取引できることがあります。現在、個人投資家向けには「SBI証券」でPTS取引が時間外でも取引をすることができます。
SBI証券に口座を持っていれば、こうした時でも取引ができる場合があります。
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その他信用規制のまとめ
このページでは「売り禁」についてまとめていますが、信用取引規制にはこのほか下記のようなものもあります。
・信用規制のまとめ
|-信用取引の日々公表
|-増担保規制
|-貸株注意喚起
|-売り禁(貸借取引の申込停止措置)
信用取引におすすめの証券会社
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